ホルモン療法の開始年齢引き下げ

未成年の児童・生徒へは
学校の教職員がなすこと、出来ることが多い。

現在は(他の病気も)学校が「病院・医師に判断を丸投げ」にすること多い。
病気の治療は病院・医師がおこなうものだが、
学校は、児童・生徒が思春期を過ごす場である。

学校・教職員が(仮に)意識しなくとも、
学校・教職員は児童・生徒の心に大きな影響を与える。

セクシャルマイノリティジェンダーに対する理解と研修が
学校・教職員に望まれる。
それらが少しでも実現できるように微力を尽くしていこう。
とりあえずは、今月末から2月初めにかけての
セミナー、研修会、講演会を実りあるものにしていこう。

http://mainichi.jp/select/science/news/20120113k0000m040131000c.html
毎日新聞 2012年1月13日
性同一性障害:ホルモン療法の開始年齢15歳に引き下げ

日本精神神経学会は12日、心と体の性別が一致しない性同一性障害GID
に苦しむ人が受けるホルモン療法の開始年齢を、
これまでの18歳以上から条件付きで15歳以上に引き下げることを決めた。
体の性別に対する深刻な違和感から低年齢で自殺未遂を起こしたり、
不登校になるケースが少なくないことに配慮した。

 GIDの治療は、第1段階が精神科での診断とサポート、
第2段階が内科的なホルモン療法と乳房切除、
第3段階が性器の外科手術と進む。ホルモン療法では、
女性が男性ホルモン剤を使うと筋肉量が増えて体毛が濃くなり、声は低くなる。
男性が女性ホルモン剤を使うと、体脂肪が増えて乳房も膨らむ。

 ホルモン療法による体の変化は治療を中止しても後戻りできない部分も多く、
18歳未満で始める場合は、2年以上にわたって
医療チームの観察を受けていることなどを条件にした。
また、思春期の体の変化を一時的に止める抗ホルモン剤の使用は、
これまで指針がなかったが、第2次性徴が始まっていれば使用を認めることにした。
 GIDの治療指針は同学会がガイドライン(97年策定)で定めており、
低年齢者への対応が緊急の課題になっていた。【丹野恒一】