講演会
2011年10月29(土)
「セクシュアルマイノリテイと学校・社会
〜子どもたちの声がきこえますか〜」
「性同一性障害」という言葉は知られるようになりましたが、
「一部の人の問題、身近にはいない人」と受け取られ易く、
当事者の声は一般社会に届きにくいです。
「当事者かもしれない!?」と感じながらも、
保護者・教員・友人に打ち明けることができず独りで
悩んでいる児童・生徒が全道の学校に少なからずいますが、
ほとんど知られてません。
高橋裕子氏は、2000年前後から、
生徒の部活動「性と生を考える会」顧問として、
中学・高校生の性同一性障害当事者対象に
学校生活についてアンケートをとり、
”『生きにくさ』訴える”として毎日新聞に
掲載される(2002/11)等、
当事者の子どもたちと関わってこられてきた方です。
池田官司氏は、北海道における性同一性障害医療
の草分けをされてきた方で、
数多くの当事者の診断に関わりながら、
当事者が社会の中でどのような思いをしてきたかを知り、
考慮されてきました。
お二人の話を聞いて、身近にいる
セクシュアルマイノリテイについて理解を深めませんか?
池田官司氏
北海道文教大学人間科学部作業療法学科 教授
札幌医科大学附属病院客員臨床医師(GIDクリニック担当)
高橋裕子氏 元都立高校養護教諭、
元「セクシュアリテイ」誌編集委員、
東京都多摩市TAMA女性センター市民運営委員会委員長、
性と人権ネットワークESTO会員、
“人間と性”教育研究協議会会員。
テレビ「3年B組金八先生」第6シリーズ
性同一性障害編(2001−2年放映)で脚本へ
の助言をおこなう。(脚本家「小山内美江子氏」)
主催「セクシャルマイノリティと学校・社会」講演会 実行委員会
協賛 HSA札幌ミーティング、
“人間と性”教育研究協議会いしかりサークル
後援 北海道・北海道教育委員会・北海道新聞社・
NPO法人 自由学校「遊」
札幌市・札幌市教育委員会・札幌医科大学
☆講演会上田文雄札幌市長のメッセージ(抜粋
セクシャルマイノリティの方々は、少数であるが故に、
偏見や興味本位による差別の対象とされている現状が
少なからずあります。そのため、
自分の考えや生き方を正直に表明することが難しく、
孤立してしまうこともあると思います。
一人ひとりがお互いの個性や人格を尊重し合い、
自らの感性やや考え方に基づいて自由に生きることは、
人間にとって最も大切な人権の一つであると思います。
皆さまの活動は、誰もが個性豊かに自分らしく
生きていける社会を実現するために、
大変意義深いことであると考えています。
今回の講演会が、セクシャルマイノリティに対する
理解を広め、また一歩、誰もが差別されることのない
社会に近づくことを期待しています。
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50名弱の参加者がおとずれた。
講師の高橋さん、池田先生、会場設営してくれたみなさま、
来場者のみなさま。ありがとうございました。
懇親会も盛況だった。